青春映画。キラキラしててキュンとしたり、若さゆえの悩みや失敗に苦い気持ちになったり……
恋愛や友情、家庭、成長など様々なテーマを扱いつつ、自分の青春時代に思いを馳せたり、憧れたり、いろいろな感情を思い起こさせてくれます。
そんな青春映画の中でも、今回は洋画の青春映画からおすすめ作品をご紹介したいと思います！
若き登場人物たちの姿に共感したり感情移入しつつも、日本とは違った風景や文化、空気感が楽しめるのが青春洋画の魅力です！
海外のおすすめ青春映画10選
君の名前で僕を呼んで
監督：ルカ・グァダニーノ
キャスト：ティモシー・シャラメ、アーミー・ハマー、マイケル・スタールバーグ など
あらすじ
83年、夏。家族に連れられて北イタリアの避暑地にやって来た17歳のエリオは、大学教授の父が招いた24歳の大学院生オリヴァーと出会う。一緒に泳いだり、自転車で街を散策したり、本を読んだり音楽を聴いたりして過ごすうちに、エリオはオリヴァーに特別な思いを抱くようになっていく。ふたりはやがて激しい恋に落ちるが、夏の終わりとともにオリヴァーが去る日が近づいてきて……。（映画.comより）
『DUNE』主演などで、すっかり世界的スターになったティモシー・シャラメの知名度を一気に高めるキッカケになった作品。
バカンス中に出会った青年と恋に落ちる少年のひと夏の恋を描いた作品で、男性同士の恋愛が題材ではあるものの、LGBT映画というわけではなく、ただ惹かれ合う感情の純粋さを描いている感じです。
とにかくティモシー・シャラメの繊細な演技が泣けるのと、瑞々しい感情を反映するような美しいイタリアの風景を切り取った撮影が見どころ。
プールサイド・デイズ
監督：ナット・ファクソン、ジム・ラッシュ
キャスト：スティーブ・カレル、トニ・コレット、アリソン・ジャニー など
あらすじ
母親の新しい恋人トレントとの関係に悩む少年ダンカンは、夏の間トレントの別荘で過ごすことになる。
トレント一家とまったくなじめないダンカンだったが、ある日オーウェンという明るくひょうきんな男と出会う。
オーウェンの働くウォーターパークでアルバイトをすることになったダンカン。
ひと夏の出会いが、引っ込み思案だった彼を変えてゆく……。
（映画.comより）
母親と母親の恋人、その娘との4人で憂鬱なバカンスを過ごす少年が、プールでのアルバイトを通して変わっていくひと夏の物語。
周りの大人たちに抑圧されながら過ごすさえない少年が、最高の居場所を見つけ最高の大人たちに出会って自信をつけていく姿に元気をもらえます。
特に、プールで出会ったサム・ロックウェル演じるオーウェンが最高のキャラクターで、2人の友情に笑いながらも泣けてしまいます。
爽やかで夏にピッタリの青春映画！
mid90s ミッドナインティーズ
監督：ジョナ・ヒル
キャスト：サニー・スリッチ、キャサリン・ウォーターストン、ルーカス・ヘッジズ など
あらすじ
シングルマザーの家庭で育った13歳の少年スティーヴィーは力の強い兄に負けてばかりで、早く大きくなって見返してやりたいと願っていた。そんなある日、街のスケートボードショップに出入りする少年たちと知り合ったスティーヴィーは、驚くほど自由で格好良い彼らに憧れを抱き、近づこうとするが……。（映画.comより）
俳優ジョナ・ヒルの監督デビュー作。
体も小さくて冴えない少年が、年上のカッコイイ兄貴たちに徐々に認められて仲間になっていく中で、ちょっとした摩擦や葛藤もあったり。
少年たちの友情を描いた映画はたくさんありますが、中でもこの作品は男子の仲間同士の繊細な感情をリアルに描いた映画だと思います。
スケートボードシーンの迫力やオシャレな音楽、センス溢れる編集にも注目！
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ウォールフラワー
監督：スティーブン・チョボウスキー
キャスト：ローガン・ラーマン、エマ・ワトソン、エズラ・ミラー など
あらすじ
小説家を志望する16歳の少年チャーリーは、高校入学初日にスクールカースト最下層に位置付けられてしまう。誰からも話しかけられず、「壁の花（Wallflower）」のようにひっそりと息を潜めて毎日をやり過ごすことに注力していたチャーリーだったが、陽気なパトリックとその妹で美しく奔放なサムに出会い、生活が一変。初めて友情や恋を知るが、過去のある事件をきっかけに、3人の青春の日々は思わぬ方向へ転がり始める。（映画.comより）
周りにうまくなじめず、はみ出し者としてひっそり過ごしてきた少年がある兄妹に出会って自分らしさを見つけていく物語。
友情や恋を知っていく中で傷つけ合ったりすれ違ったり、少し重い内容もありますが、大人になった自分と照らし合わせても刺さる部分が多い作品です。
原作は小説で、小説の作者が直接監督と脚本を務めているので、作品に込められた思いがダイレクトに伝わってきます。
レディ・バード
監督：グレタ・ガーウィグ
キャスト：シアーシャ・ローナン、ローリー・メトカーフ、ティモシー・シャラメ など
あらすじ
閉塞感漂う片田舎の町でカトリック系の女子高に通い、自らを「レディ・バード」と呼ぶ17歳のクリスティンが、高校生活最後の年を迎え、友人やボーイフレンド、家族、そして自分の将来について悩み、揺れ動く様子を、みずみずしくユーモアたっぷりに描いた。（映画.comより）
ある田舎の女の子を主人公に、家族、友情、恋愛、進路など青春のモヤモヤがすべて詰まった映画です。
劣等感を抱いたり見栄を張ってしまう思春期の普遍的な感情や悩みが描かれているので、ティーンエイジャーを経た大人には共感の嵐。
特に家族との衝突や、分かってもらえないもどかしさ、理解できない苦しさなどがストレートに伝わって来ます。
ゴーストワールド
監督：テリー・ツワイゴフ
キャスト：ゾーラ・バーチ、スカーレット・ヨハンソン、スティーブ・ブシェミ など
あらすじ
全米の若者の間でカリスマ的人気を誇るダニエル・クロウズの新感覚コミックを「アメリカン・ビューティー」のソーラ・バーチ主演で映画化したおしゃれでキッチュでとびきり切ない青春ストーリー。イーニドとレベッカは高校を卒業した今も進路も決めないまま好きなことだけしてフラフラする毎日。ある日、二人は新聞の出会い系の広告に載っていた中年男をダイナーに呼び出し、待ちぼうけを食っている惨めな姿を見て暇を潰すのだったが……。
20年以上前の作品ですが、若き頃のスカーレット・ヨハンソンが出演している青春映画の隠れた金字塔です。
主人公のサブカル女子の屈折・こじらせっぷりが痛々しく、でも何だか目が離せない魅力があり感情移入してしまいます。
ゆるい空気感の中に皮肉が効いてて、青春時代を思い返しながらグサッとくること間違いナシ。
主人公たちのファッションも個性的でカワイイです。
ローラーガールズ・ダイアリー
監督：ドリュー・バリモア
キャスト：エレン・ペイジ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、クリステン・ウィグ など
あらすじ
17歳の女子高生ブリスは、美人コンテストで優勝することが人生の成功と信じる母親や、田舎町の退屈な生活にうんざりしていた。そんなある日、隣町の大都市オースティンに出かけた彼女は、女たちが繰り広げるパワフルなローラーゲームに魅了され、その世界に生きがいを見出す。（映画.comより）
不自由な生活から脱却したい少女が、ローラーゲームというスポーツに出会って自分らしさを見つけていく物語。
ローラーゲームというのは、ローラースケートでスピード勝負しながら若干格闘技的な側面もあるような独特なスポーツなのですが、試合シーンは迫力があって、スポ根映画としても楽しめます。
家族、恋愛、友情に悩みを抱える主人公が、リンクの上で思いっきり自分を解放して走り抜ける姿にグッとくる青春映画です。
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シング・ストリート 未来へのうた
監督：ジョン・カーニー
キャスト：フェルディア・ウォルシュ＝ピーロ、ルーシー・ボートイン、マリア・ドイル・ケネディ など
あらすじ
14歳の少年コナーは、父親が失業したために荒れた公立校に転校させられてしまう。さらに家では両親のケンカが絶えず、家庭は崩壊の危機に陥っていた。最悪な日々を送るコナーにとって唯一の楽しみは、音楽マニアの兄と一緒に隣国ロンドンのミュージックビデオをテレビで見ること。そんなある日、街で見かけた少女ラフィナの大人びた魅力に心を奪われたコナーは、自分のバンドのPVに出演しないかとラフィナを誘ってしまう。慌ててバンドを結成したコナーは、ロンドンの音楽シーンを驚かせるPVを作るべく猛特訓を開始するが……。（映画.comより）
少年たちがバンドの結成を通して成長していく甘酸っぱい青春音楽映画。
カッコよくてスタイリッシュなバンド映画！ではなく、なかなか癖のある子たちで結成されたバンドが、それでもがむしゃらに自分たちのやりたいことを追求していく姿に何だか元気をもらえます。
ライブシーンも最高に盛り上がるし、音楽も映像も楽しめる作品です！
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スプリング・ブレイカーズ
監督：ハーモニー・コリン
キャスト：ジェームズ・フランコ、セレーナ・ゴメス、バネッサ・ハジェンズ など
あらすじ
レストラン強盗で手に入れた資金でフロリダ旅行へ出かけた女子大生4人組は、旅先でドラッグやセックス漬けの毎日を楽しんでいたが、麻薬ディーラーの男エイリアンとの出会いをきっかけに裏社会へと足を踏み入れていく。（映画.comより）
女子大生4人組がとにかくやりたい放題暴れまくる青春トリップムービー。
これは正直結構好みが分かれる映画だとは思いますが、カルト的人気のある映画です。
何も考えずに頭空っぽにして観たい方におすすめ。感性で楽しみましょう！
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フランシス・ハ
監督：ノア・バームバック
キャスト：グレタ・ガーウィグ、ミッキー・サムナー、アダム・ドライバー など
あらすじ
モダンダンサーを目指し、ニューヨーク、ブルックリンで親友ソフィとルームシェアをしながら楽しい日々を送っていた27歳のフランシス。しかし恋人に振られ、ソフィとの同居生活も解消になってしまったことから、居場所を求めて町を転々とするはめになる。周りの友人たちは次々と身を固めていき、焦りも感じたフランシスは、自分の人生を見つめ直していく。（映画.comより）
主人公が夢に向かって奔走する爽やかガールズムービー！かと思いきや、なかなか心を突き刺してくる、「遅れてきた青春」映画。
主人公のフランシスの、真っすぐだけど空回ってる姿が痛々しくて、でも観終わるころには不思議にスッキリした前向きな気持ちになれる映画です。
ちなみにこのノア・バームバック監督の映画は、このようにチクチクしてなんとなく居心地が悪くなるような人間同士のやりとりを描くのがすごく上手いので、この作品が好きな方は別の作品もきっと気に入ると思います！
