2022年でホットな映画のひとつが、是枝裕和監督の初めての韓国映画『ベイビー・ブローカー』ではないでしょうか。
ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ペ・ドゥナ、IU……と、超豪華俳優陣の出演に加えて、カンヌ国際映画祭でも2冠を獲得した話題作。
韓国映画が好きな人なら誰もが、「日本のスゴイ監督と韓国のスゴイ俳優たちのコラボレーション！」とテンション上がらずにはいられないでしょう。
日本でも有名な是枝監督の新作ということで、これまで韓国映画をあまり観たことがない人たちも観るキッカケになると思いますし、素晴らしい俳優陣たちに興味を持つ人も多いはずです！
そこで今回は、『ベイビー・ブローカー』の是枝監督、出演俳優たちの過去作品の中から、ぜひ観てほしいおすすめ作品をご紹介します！
『ベイビー・ブローカー』を観る前に予習して気持ちを高めるも良し、『ベイビー・ブローカー』で韓国映画や俳優にハマりそう！という方は入門として観るも良しです！
『ベイビー・ブローカー』監督&俳優陣が誇る！おすすめ傑作映画
是枝裕和監督『万引き家族』
監督：是枝裕和
キャスト：リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優 など
あらすじ
高層マンションの谷間に取り残されたように建つ古い平屋に、家主である初枝の年金を目当てに、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀が暮らしていた。彼らは初枝の年金では足りない生活費を万引きで稼ぐという、社会の底辺にいるような一家だったが、いつも笑いが絶えない日々を送っている。そんなある冬の日、近所の団地の廊下で震えていた幼い女の子を見かねた治が家に連れ帰り、信代が娘として育てることに。そして、ある事件をきっかけに仲の良かった家族はバラバラになっていき、それぞれが抱える秘密や願いが明らかになっていく。（映画.comより）
是枝監督といえば、カンヌ国際映画祭で日本人として21年ぶりのパルムドールを獲得したことが記憶に新しいですよね。
その作品が『万引き家族』でした。
カンヌを始めとして世界的な映画祭ではもはや常連ともいえる是枝監督ですが、最高賞であるパルムドールを受賞したことは特に意味が大きいと思います。
『海街diary』とともに、是枝監督を知るうえで外せない作品です！
是枝裕和監督&ペ・ドゥナ主演『空気人形』
監督：是枝裕和
キャスト：ペ・ドゥナ、板尾創路、ARATA など
あらすじ
女性の「代用品」として作られた空気人形ののぞみに、ある朝「心」が芽生え、持ち主の秀雄が留守の間に街へ繰り出すようになる。そんなある日、レンタルビデオ店で働く青年・純一に出会い、密かに想いを寄せるようになった彼女は、その店でアルバイトとして働くことになるが……。（映画.comより）
実は『ベイビー・ブローカー』に出演しているペドゥナと是枝監督の縁はとっても深いのです。
この日本映画『空気人形』にペドゥナが主演したのをきっかけに、プライベートも仲が良く、お互いの国を訪れた際は一緒に出かけたり、撮影現場に遊びに行くほど親密な関係。
今回は是枝監督とペドゥナの13年ぶりの再タッグということで期待しているファンも多いです！
ペ・ドゥナ主演『リンダ リンダ リンダ』
監督：山下敦弘
キャスト：ペドゥナ、前田亜季、香椎由宇 など
あらすじ
バンドからギタリストが脱け、3日後に迫る文化祭で何を演奏するか困った響子、恵、望の3人は、オリジナル曲を断念。ブルーハーツのコピーをすることに決めて、韓国人留学生ソンをバンドに引き入れて練習を開始するが……。（映画.comより）
ペドゥナの代表作品としてもうひとつおすすめしたいのがこの『リンダ リンダ リンダ』です。
韓国映画はもちろんハリウッド映画にも幾度も出演しているペドゥナですが、これが初めて出演した日本映画です。
青春映画の傑作であり、ペドゥナの個性的な魅力が最も感じられる作品。
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ソン・ガンホ主演『殺人の追憶』
監督：ポン・ジュノ
キャスト：ソン・ガンホ、キム・サンギョン、パク・ヘイル など
あらすじ
韓国で実際に起きた未解決殺人事件をリアルな演出で映画化。86年、ソウル近郊の農村で、同じ手口による若い女性の惨殺事件が連続して発生。地元の刑事パク・トゥマンとソウル市警から派遣された刑事ソ・テユンは対立しながらも捜査を続け、有力な容疑者を捕らえるのだが。
（映画.comより）
ソンガンホは今や世界的大俳優ですが、代表作といえば『殺人の追憶』！
『パラサイト』のポンジュノ監督と一番最初にタッグを組んだ作品で、韓国映画を代表する名作のひとつです。
表情ひとつひとつから感じられるソンガンホのすさまじい演技力に注目！
カン・ドンウォン出演『1987、ある闘いの真実』
監督：チャン・ジュナン
キャスト：キム・ユンソク、ハ・ジョンウ、ユ・ヘジン など
あらすじ
1987年1月、全斗煥大統領による軍事政権下の韓国。南営洞警察のパク所長は北分子を徹底的に排除するべく、取り調べを日ごとに激化させていた。そんな中、行き過ぎた取り調べによってソウル大学の学生が死亡してしまう。警察は隠蔽のため遺体の火葬を申請するが、違和感を抱いたチェ検事は検死解剖を命じ、拷問致死だったことが判明。さらに、政府が取り調べ担当刑事2人の逮捕だけで事件を終わらせようとしていることに気づいた新聞記者や刑務所看守らは、真実を公表するべく奔走する。また、殺された大学生の仲間たちも立ち上がり、事態は韓国全土を巻き込む民主化闘争へと展開していく。（映画.comより）
カンドンウォンはイケメン韓流スターというイメージがありますが、実力派俳優でもあります。
主演作もたくさんあるのですが、あえてこの『1987』をおすすめします。
多くの実力派俳優陣が出演し、様々な登場人物の視点から描く群像劇という特性上、出演時間としては少し短いですが、難しい役柄を繊細に演じ切っています。
韓国の歴史を知る上でも重要な作品！
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イ・ジュヨン主演『野球少女』
監督：チェ・ユンテ
キャスト：イ・ジュヨン、イ・ジュニョク、ヨム・ヘラン など
あらすじ
豪速球とボールの回転力が強みの女子高生チュ・スインは、高校卒業後はプロ野球選手の道へ進むべく練習に励んでいた。しかし女性というだけで正当な評価をされず、プロテストすら受けられない。さらに、友人や家族からも反対されてしまう。そんな折、プロ野球選手の夢に破れた新人コーチのチェ・ジンテが赴任してきたことで、彼女の運命は大きく動き出す。（映画.comより）
ほかの出演陣に比べるとルーキー感はありますが、『梨泰院クラス』から話題になり人気女優となったイジュヨン。
主演映画であるこの作品では、プロ野球選手を目指す女子高校生の役を演じています。
性別の壁や周囲の反対に苦しみながらがむしゃらに野球に打ち込む主人公の演技がとても胸にくる青春映画でおすすめ。
