2018年に大ヒットした映画と言えば『カメラを止めるな!』。
「面白すぎる」と口コミで話題になっていたその理由のひとつは、中盤であることが明かされてからのどんでん返しの展開なのではないでしょうか。
序盤から張られていた伏線が回収されていったり、思っていたのと180度違った事実が明らかになったりする脚本は、観ていて気持ちがいいですよね。
今回は、そんなどんでん返し映画が観たい方のために、おすすめを紹介したいと思います!
おすすめ映画10選
シックス・センス
監督:M・ナイト・シャマラン
キャスト:ブルース・ウィリス、ハーレイ・ジョエル・オスメント、トニ・コレット など
あらすじ
小児精神科医の第一人者マルコムはある晩、妻アンナと自宅にいたところを押し入ってきた10年前に治療した患者のヴィンセントに撃たれた。ヴィンセントは彼を撃つと自殺し、この事件は彼の魂に拭いがたい傷を残した……。1年後。フィラデルフィア。妻アンナと言葉を交わすこともできず悶々とする日々を送るマルコムは、他人に言えない秘密を隠して生きるあまり心を閉ざした8歳の少年コールに出会った。彼の秘密とはなんと死者が見えること。彼はこの秘密を母リンにも話せず、友達からも異常者扱いされて苦しんでいた。(映画.comより)
これはもはや有名すぎて誰もがタネを知っているほどの映画になりますが……笑
やっぱり衝撃のラストといえば『シックス・センス』!ということで入れさせてもらいました。
この映画のスゴイところは、結末を知ったうえで最初から観るとまた面白いところ。
なぜ観客は最後まであの事実に気づかないのか?もう一度観れば、序盤からどれほど巧妙に演出されていたのかが分かります。
2回観るまでが『シックス・センス』。1回しか観ていない方はこの機会にぜひ!
アイデンティティー
監督:ジェームズ・マンゴールド
キャスト:ジョン・キューザック、レイ・リオッタ、アマンダ・ピート など
あらすじ
豪雨のために交通が遮断され、さびれたモーテルに泊まることになった10人の男女は、若いカップル、わがままな女優とそのマネージャー、囚人と彼を護送する刑事、子供連れの夫婦など。まもなく女優が行方不明になり、その頭部が乾燥機の中で発見される。犯人は誰なのか? その目的は? 謎の犯人は殺人を続けていく。(映画.comより)
これもどんでん返し映画の定番でしょうか。
10人の男女が一人ずつ殺されていくワンシチュエーションスリラー。
……なのですが、ラストですべてをひっくり返すある事実が明らかになります。
鑑定士と顔のない依頼人
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
キャスト:ジェフェリー・ラッシュ、ジム・スタージェス、シルビア・フークス など
あらすじ
天才的な審美眼を誇る鑑定士バージル・オドマンは、資産家の両親が残した絵画や家具を査定してほしいという依頼を受け、ある屋敷にやってくる。しかし、依頼人の女性クレアは屋敷内のどこかにある隠し部屋にこもったまま姿を現さない。その場所を突き止めたバージルは我慢できずに部屋をのぞき見し、クレアの美しさに心を奪われる。さらにバージルは、美術品の中に歴史的発見ともいえる美術品を見つけるが……。(映画.comより)
着々とストーリーが進んでいく感じなのですが、そういうことだったのか!と納得します。
伏線が回収されてスッキリ感もありつつ、なんだかモヤモヤと切なさが残る不思議な余韻の作品です。
ゴーン・ガール
監督:デヴィッド・フィンチャー
キャスト:ベン・アフレック、ロザムンド・パイク、ニール・パトリック・ハリス など
あらすじ
幸福な夫婦生活を送っていたニックとエイミー。しかし、結婚5周年の記念日にエイミーが失踪し、自宅のキッチンから大量の血痕が発見される。警察はアリバイが不自然なニックに疑いをかけ捜査を進めるが、メディアが事件を取り上げたことで、ニックは全米から疑いの目を向けられることとなる。(映画.comより)
行方不明の妻と容疑をかけられた夫……というミステリー調から始まるのですが、中盤である衝撃の事実が明らかになり、そこからはどう転がっていくのか予測がつかない。
夫婦で観てはいけない映画ですね。
イニシエーション・ラブ
監督:堤幸彦
キャスト:前田敦子、松田翔太、木村文乃 など
あらすじ
1980年代後半の静岡を舞台に、奥手で恋愛経験のない大学生・鈴木が、合コンで知り合った女性マユとの日々を通して変化していく姿を描く「Side-A」、就職先の会社で東京本社に転勤することになった鈴木がマユを置いて上京し、本社の同僚・美弥子との出会いで心が揺れる「Side-B」という2つの物語が並行しながら、原作とは異なるエンディングを迎える。(映画.comより)
「ラスト2行ですべてがひっくり返る!」と話題になった小説『イニシエーション・ラブ』の実写化作品。
叙述トリックで描かれていた部分が映画でどんなふうに表現されているのかという点にも注目です。
フライトプラン
監督:ロベルト・シュベンケ
キャスト:ジョディ・フォスター、ピーター・サースガード、ショーン・ビーン など
あらすじ
夫を不慮の事故で失い、その遺体を故郷のニューヨークに還すため、自身が設計した最新鋭旅客機に搭乗した飛行機設計士のカイルだが、フライト中に居眠りをした隙にひとり娘が姿を消してしまう。乗員や乗客は誰も娘を目撃していないというが……。(映画.comより)
中盤である事実が明らかになり、「そういうことだったのか……」となるのですが、それで安心してはいけません。
そこからさらに物語が展開していきます!
何が正しいのか分からなくなりながらも、いつのまにか主人公に感情移入してしまいます。
殺人の告白
監督:チョン・ビョンギル
キャスト:パク・シフ、チョン・ジェヨン、キム・ヨンエ など
あらすじ
15年前に起こった連続殺人事件の犯人だと名乗り出た男、イ・ドゥソクは、時効が成立しているために無罪となった上、自分の犯した殺人について詳細に記した本を出版。その衝撃的な内容と美しいルックスが相まって、ドゥソクは一躍時の人となる。しかし、15年間事件を追い続けていた刑事チェ・ヒョングは、本の中に最後の未解決失踪事件の真相が書かれていないことに気づく。そんな中、自分こそが真犯人だと主張する人物が現れ……。(映画.comより)
日本でも『22年目の告白 私が殺人犯です』としてリメイクされました。
すべてがひっくり返る展開ももちろんですが、アクションにも力を入れている作品なので、ストーリー以外の面でも楽しめます!
お嬢さん
監督:パク・チャヌク
キャスト:キム・ミニ、キム・テリ、ハ・ジョンウ など
あらすじ
1930年代、日本統治下の韓国。スラム街で詐欺グループに育てられた少女スッキは、藤原伯爵と呼ばれる詐欺師から、ある計画を持ちかけられる。それは、莫大な財産の相続権を持つ令嬢・秀子を誘惑して結婚した後、精神病院に入れて財産を奪い取ろうというものだった。計画に加担することにしたスッキは、人里離れた土地に建つ屋敷で、日本文化に傾倒した支配的な叔父の上月と暮らす秀子のもとで、珠子という名のメイドとして働きはじめる。しかし、献身的なスッキに秀子が少しずつ心を開くようになり、スッキもまた、だます相手のはずの秀子に心惹かれていき……。(映画.comより)
序盤はただのクライム映画かなと思うのですが、物語が進むにつれて……。
予備知識を入れずに観てみるとビックリします。
韓国人俳優が頑張って話す日本語の台詞も見どころ。
そして純愛映画でもあるのです。
毒戦 BELIEVER
監督:イ・ヘヨン
キャスト:チョ・ジヌン、リュ・ジョンユル、キム・ジュヒョク など
あらすじ
巨大麻薬組織のボスとして悪名をとどろかせながらも、誰一人としてその顔も本名も経歴も知らない麻薬王“イ先生”。麻薬取締局のウォンホ刑事は長年にわたって行方を追い続けていたが、未だにその尻尾すらつかめずにいた。ある日、麻薬製造工場が爆破され、事故現場から生存者の青年ラクが発見される。ウォンホ刑事は組織に見捨てられたラクと手を組み、大胆かつ危険極まりない潜入捜査に乗り出すが……。(映画.comより)
香港映画『ドラッグ・ウォー』の韓国版リメイク。
どんでん返し自体はサスペンス映画にありがちな感じなのですが、韓国映画特有の容赦ないバイオレンス描写やアクション、アクの強いキャラクターてんこ盛りなエンタメ映画なのでいろんな人におすすめしたい!
『ミッション:インポッシブル』ファンなら、『ゴーストプロトコル』を超えるあのシーンに驚くこと間違いナシ!
ゴーストランドの惨劇
監督:パスカル・ロジェ
キャスト:クリスタル・リード、アナスタシア・フィリップス、エミリア・ジョーンズ など
あらすじ
人里離れた叔母の家を相続し、そこへ移り住むことになったシングルマザーのポリーンと双子の娘。奔放で現代的な姉ベラとラブクラフトを崇拝する内向的な妹ベスは、双子でありながら正反対の性格だった。新居へ越してきた日の夜、2人の暴漢が家に押し入ってくる。母は娘たちを守るため必死に反撃し、姉妹の目の前で暴漢たちをメッタ刺しにしてしまう。事件から16年後、ベスは小説家として成功したが、ベラは精神を病んで現在もあの家で母と暮らしていた。久々に実家に帰って来たベスに対し、地下室に閉じこもるベラは衝撃の言葉をつぶやく。(映画.comより)
まずスリラー映画としての完成度が高い。序盤からいきなり容赦ない。
そして「何かがおかしいな……」と思わせる中盤を経て、絶望のどんでん返し。
どんでん返しの前と後で、種類の異なる恐怖が描かれています。ホラーファン必見。