サイコキネシス、千里眼、予知、テレパシー……
昔から人々を魅了して止まないのが、超能力の存在です。
特に、映画やドラマ、漫画、小説などなど、さまざまなフィクションにおいて超能力者を題材にした作品が描かれています。
超能力者同士の熱いバトルだったり、人とは異なる能力を持ってしまった孤独や苦悩だったり……
中には超能力をユニークに描いたコメディ作品も多く存在します。
今回は、そんな超能力を描いた映画のおすすめ作品を10本紹介したいと思います！
おすすめ映画10選
超能力者
監督：キム・ミンソク
キャスト：カン・ドンウォン、コ・ス、ピョン・ヒボン など
あらすじ
人々を意のままに操ることができる超能力を持つ男チョインは、その力ゆえに孤独な人生を歩んでいた。ある日、金を盗みに小さな質屋に入ったチョインは、そこで働くごく普通の青年ギュナムに超能力が通じないことに慌て、誤って店主を殺害してしまう。ギュナムは世話になった店主の仇討ちに燃えてチョインを追い、チョインもまた唯一秘密を知るギュナムの命を狙うが……。（映画.comより）
カン・ドンウォン、コ・スという人気韓国人俳優が主演を務めます。
力が原因で罪を犯してしまった超能力者と、それを追う男の対立を描いたサスペンス。
「見つめるだけで誰でも意のままに操れる」という何とも無敵感満載の能力を持った主人公チョイン。
「いやいや、いくらなんでもチートでしょ！？」と思わざるを得ないですが、それに臆せず食らいついていくギュナムとの血で血を洗う壮絶バトルが見どころです。
キャリー
監督：ブライアン・デ・パルマ
キャスト：シシー・スペイセク、パイパー・ローリー、エイミー・アービング など
あらすじ
狂信的な母親のもとで育てられ、学校でも日常的にいじめを受けている少女キャリーは初潮を迎えて動揺するが、生理現象は汚れの象徴だと母親に罵られる。しかし、その日を境にキャリーは念じることで物を動かせる超能力に目覚めていく。一方、いじめっ子たちは陰惨な嫌がらせを思いつき、高校最後のプロムパーティの場でキャリーを陥れるが、怒りを爆発させたキャリーの超能力が惨劇を招く。（映画.comより）
ブライアン・デ・パルマ監督の普及の名作ホラー映画。
学校でイジメを受けている＆家庭環境サイアクな主人公キャリーは、ある日から念力を使えるようになります。
感情が高ぶると制御できなくなるキャリーの力が、プロムを惨劇へと導いていくのですが……。
キャリーのイジメ描写が本当にツラくて、悲しみを背負ったキャリーに感情移入してしまいます。
ホラー映画ではあるけれど、哀れな少女の青春劇としても傑作。
曲がれ！スプーン
監督：本広克行
キャスト：長澤まさみ、三宅弘城、諏訪雅 など
あらすじ
超常現象を取り上げるバラエティ番組「あすなろサイキック」のAD・桜井米（ヨネ）は、本気で超能力の存在を信じている天然少女。エスパーを探してカメラ片手に日本全国を歩き回る米は、なかなかネタをつかめずに路頭に迷っていたが、最後の取材で訪れた「カフェ・ド・念力」で本物のエスパーが集うパーティに遭遇する。（映画.comより）
テレビ番組で超能力……といえば、インチキがまかり通ってしまう世の中ですが、（知らないけど）そんな中でも純粋に超能力の存在を信じ続けるけなげなAD・ヨネが主人公。
この主人公を演じる長澤まさみの可愛さがもはやちょっとした超能力。
ドジな超能力者がたくさん出てくる、ゆるくて楽しいコメディ映画です。
デッドゾーン
監督：デヴィッド・クローネンバーグ
キャスト：クリストファー・ウォーケン、ブルック・アダムス、トム・スケリット など
あらすじ
教師のジョニーは恋人サラとのデートの帰りに事故に遭い、昏睡状態に。5年後、目を覚ましたジョニーには手に触れた者の未来と過去を見通す超能力が身についていた。ジョニーの能力は凄惨な殺人事件を解決に導いたが、その一方で彼自身を疲弊させていくことに。やがてジョニーは上院議員候補スティルソンにまつわる恐るべきビジョンを目の当たりにするが……。（映画.comより）
スティーブン・キングの小説を原作に、奇才クローネンバーグが映画化した作品。
キングの実写化作品の中で1,2を争うくらい個人的には好きな映画です。
事故で死にかけた主人公が未来を予知する能力を身に着け、悲劇を回避するべく奔走するのですが、一方で苦悩し追い込まれていく主人公の孤独な闘いを描いた物語。ラストは切ない余韻を残します。
スキャナーズ
監督：デヴィッド・クローネンバーグ
キャスト：スティーブン・ラックマイケル・アイアンサイド、ジェニファー・オニール など
あらすじ
浮浪者のべイルは自分がスキャナーと呼ばれる超能力者であることを知らされる。その頃、もうひとりのスキャナー、レボックがコンセック社の会議場で人の頭蓋骨を破裂させるという事件が起こる。自らの能力を使って、世界征服をたくらむレボック。女性スキャナー、キムとともにレボックを追うベイルは、やがて自分とレボックにまつわる秘密を知ることに……。（映画.comより）
こちらもクローネンバーグの名作スリラー。
ポスタービジュアルからしてインパクト抜群ですが、問題の「頭蓋骨破裂」はもっと衝撃的。
オジサンの頭がいきなりパーン！とはじけて血みどろになる強烈なあのシーンだけでも観る価値アリです。
グリーンマイル
監督：フランク・ダラボン
キャスト：トム・ハンクス、マイケル・クラーク・ダンカン、デビッド・モース など
あらすじ
大恐慌時代の1935年、ポールは刑務所の看守主任を務めていた。グリーンマイルと呼ばれる通路を通って電気椅子に向かう受刑者たちに安らかな死を迎えさせてやることが、彼らの仕事だった。ある年、この刑務所に身長2メートルを越す黒人の大男、コーフィが送られてくる。双子の少女を殺害した罪で死刑囚となった男だ。ところがこの男は、ある日不思議な力でポールが患っていた病気を治してしまう……。（映画.comより）
スティーブン・キング原作、トム・ハンクス主演で超有名な作品。
マイケル・クラーク・ダンカン演じる心優しき大男の死刑囚コーフィは不思議な力を持っていて、それが主人公の囚人の目を通して描かれています。
人を殺すように見えないこの男に何があったのか……ラストは死ぬほど泣かされます。
マイノリティ・リポート
監督：スティーブン・スピルバーグ
キャスト：トム・クルーズ、コリン・ファレル、サマンサ・モートン など
あらすじ
2054年のワシントン。プリコグと呼ばれる予知能力者が未来の殺人を予知、犯罪予防局が未然に逮捕することで犯罪が90％減少していた。犯罪予防局のアンダートンは最もそのシステムを信じていたが、自分が見知らぬ男を殺すことを予知され、一転して追われる身に。彼はプリコグの一人を連れて逃亡するが……。（映画.comより）
スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演の名作SF映画。
未来の殺人を予言して未然に防ぐなんて、こんな能力があったら世界は平和なのになあ！と思わず考えてしまいますが、それゆえに追われる立場となってしまった主人公の逃走劇です。
近未来の世界観が作りこまれていて、楽しいテクノロジーがたくさん詰まったSF描写も必見です。
スキャナー 記憶のカケラをよむ男
監督：金子修介
キャスト：野村萬斎、宮迫博之、安田章大 など
あらすじ
残留思念を読み取る能力を使ったネタで世間を沸かせたものの、その結果として神経をすり減らした仙石は芸能界を引退し、静かな生活を送っていた。そんな折、女子高生ピアニストの亜美から、行方不明になった音楽教師の雪絵を「マイティーズ」に探してほしいという依頼が舞い込む。当初は渋った仙石だったが、元相方のマイティ丸山とともに事件の謎を追い始める。（映画.comより）
超能力を使ってブレイクした芸人コンビが主人公というのがなかなか斬新。
ですが、内容は意外とコメディ色は抑えめのサスペンス映画です。
野村萬斎・宮迫博之コンビが残留思念を読み取る超能力を使って事件を解決に導いていきます。
ストレイヤーズ・クロニクル
監督：瀬々敬久
キャスト：岡田将生、染谷将太、成海璃子 など
あらすじ
1990年代の日本で、生まれてくる子どもに突然変異を促して人間の能力を極限まで発達させる実験と、遺伝子操作で動物や昆虫の能力を持つ子どもたちを生みだす実験が秘密裏に行なわれた。20年後、実験により視覚や筋力をそれぞれ異常発達させられた昴らは、特殊能力の代償として精神崩壊の危機におびやかされながら、その解消の鍵を握る外務副大臣・渡瀬から裏の仕事を請けおっていた。ある日、渡瀬を狙う謎の殺人集団アゲハが現われるが、彼らの正体もまた、20年前の実験で生みだされた特殊能力者たちだった。（映画.comより）
「遺伝子操作により生まれた超能力者」という設定がなかなかユニーク。
大人たちのエゴによって能力を手にしてしまった超能力者たちと、彼らを狙う集団の戦いを描いた物語でアクションシーンも多めです。
ミラクル・ニール！
監督：テリー・ジョーンズ
キャスト：サイモン・ペッグ、ケイト・ベッキンセール、サンジーブ・バスカー など
あらすじ
銀河法の定めにより、エイリアンが滅亡を狙う地球の運命を預かることとなったイギリスの教師ニール。なんでも願いがかなうという能力を手に入れたニールだったが、愛犬のデニスを話せるようにしたり、死者をゾンビとして復活させるなど、せっかくの能力をロクなことにしか使わず……。（映画.comより）
全知全能の力を手に入れた主人公のニール。
なのにその能力を、「愛犬とお話ししたい！」とかしょうもないことにしか使わない(笑)
そんなニールが能力を使って地球を救わなければならない！という何とも不安な物語です。
コメディ映画の常連サイモン・ペッグ演じる主人公のニールもユニークだし、今は亡きロビン・ウィリアムズが声優を務めた喋るイヌもとってもキュートで、何も考えず楽しめる映画です。
