『ホラーアクシデンタル2』感想（ネタバレあり）

看護師として働く後藤かおり。とある日、駅前でティッシュ配りの男性からティッシュを受け取る。そのティッシュ男は彼女に歪んだ感情を抱いてしまい、つきまとうようになる。

ティッシュ男の行為は次第にエスカレートしていき、ついには自宅のアパートまで突き止められてしまう。
ある日、かおりが自宅に帰ると外から窓を割られた形跡が。
怯える主人公。その背後には、全裸のティッシュ男が立っていた。ティッシュを差し出しながらにやりと笑う男。

帰宅途中の青山陽子は、マンションの前で血まみれになって倒れている女性を発見する。
病院に連れて行こうとするが、その女性は頑なに拒否。仕方なくその女性をマンションの部屋まで送り届けて帰る陽子だったが……。

やはり心配になり、マンションの入り口から女性の部屋を見上げる陽子。
立ち去ろうとすると、先ほどの女性が上から落ちてくる。
血まみれの女性はゆっくり立ち上がり、「もう一回手伝って」と言う。
女性の部屋には男性の死体が転がっていた。

大学生の細川みのりは同級生の篠崎に思いを寄せていたが、自分の太った容姿を気にして、思いを心の中に秘めていた。
ある日、テレビで「究極のダイエット」というCMを目にする。

4か月後、痩せて綺麗になったみのりは篠崎と付き合っていた。
しかしある日、篠崎と一緒に食事をしている最中に何度も吐き気をもよおし、食事も喉を通らない。
心配する篠崎に対し、大丈夫だと笑うみのり。
だが、次にみのりがえずいた瞬間、口から寄生虫のような虫がはみ出す。
驚く篠崎の前で、みのりは慌てて寄生虫を飲み込み、何事もなかったかのような表情をする。
みのりの自宅には「パラサイト」と書かれたダイエット食品が。その瓶の中で蠢いている寄生虫。

家電メーカーに勤める渋谷敏則。ある日彼のもとに、山下富美子という名の主婦からクレームの電話が入る。自宅の洗濯機が動かないと言われすぐに駆けつけるのだが……。

主婦はその後も理由をつけては渋谷に電話をかけ、家に来るように頼んでは、露骨な誘惑を繰り返す。
しびれを切らした渋谷が拒絶すると、ネットに悪口をかかれ嫌がらせを受ける。
上司に説明するが取り合ってもらえず、会社のために主婦の要望を受け入れるように圧力をかける。
渋谷はしかたなく、意を決して主婦の家を訪ね、寝室に足を踏み入れる。
するとそこには複数の下着姿の中年女性たちが……。

うだつのあがらない会社員の松下洋一は、ある晩コンビニに出かける。
買い物を終えて車に乗ると、家出をしてきたらしい少女がコンビニ前のベンチに座っていた。
少女が心配になった陽一は少女に声をかけ、元気づけようとする……。

少女を気遣って温かい飲み物を与え、人生のアドバイスをすると、少女は元気を取り戻した。
何か食べて家に帰るように千円札を渡す洋一。
すると、少女は突然「ありがとう」と笑ってスカートをまくり上げる。
訳がわからず唖然とする洋一に、「お金あげるからパンツ見せろって言ったでしょ？」と言う少女。
一部始終はコンビニの監視カメラに映ってしまっている。
黙っている代わりにとお金を要求する少女。

会社員の桜井莉奈は、帰り道に通る公園で小さなうめき声を聞く。声のする方を見ると、ベンチにのけぞるように座って上を向く女性の姿を目にする。特に気に留めることもなく帰路につくが、次の日も別の女性が同じ体勢で座っているのを目の当たりにする。

上を向いて何を見ているのかと不思議に思った莉奈は、次の日、自分もそのベンチに座って同じ体勢になってみるが特に何も見えない。
すると、どこからか女性の声のようなものが聞こえる。
声の主は、ベンチの後ろ側の地面に空いた穴から顔を出していた女性だった。
禿げ上がった女性は、「ちょうだい」と言うと、莉奈の髪をベンチの後ろから引っ張る。
あの女性たちと同じように、のけぞった体制でうめき声をあげることになる莉奈。

旅行代理店に勤める大宮一恵は、恋人の健二と幸せな毎日を過ごしていた。
そんなある日、一恵の前に全身あざだらけの不気味な女が何度も現れるようになる。

ある日一恵が健二の家で帰宅を待っていると、インターホンが鳴る。
呼びかけても返事がなく、不審に思って覗き穴から外を見るとそこにはあの女性が立っていた。
交番で取り調べを受けた後、また健二の家に帰ると、あの女性が家の中に立っていた。「この傷を見て」と訴える女性。
ちょうどそこに健二が帰ってきて女性を追い出す。
ところが、女性は部屋の外から「逃げて！」と叫ぶ。
女性の正体は健二の元彼女で、全身についたあざは健二による虐待でついたあざだったのだ。