韓国のノワールやサイコサスペンス映画はグロいシーンが多いというイメージがありますが、意外と韓国映画は「血みどろ！内臓！」みたいな分かりやすいスプラッター映画は（少なくとも日本に入ってきているものでは）ほぼありません。
ただ、韓国映画特有の陰鬱とした雰囲気や、容赦のない残酷で凄惨な暴力描写が心にジワジワとダメージを与えてくるため、韓国映画のグロさに何だか惹かれてしまう人は多いのではないでしょうか。私もその一人です。
また、韓国映画は斧や金槌など、まるで手にその感触が伝わってくるかのような生々しい武器を使うことが多いのも個人的にはお気に入りポイント。
今回は、グロい韓国映画のおすすめ作品を10本ご紹介します。
グロい韓国映画おすすめ10選
新感染 ファイナル・エクスプレス
監督：ヨン・サンホ
キャスト：コン・ユ、キム・スアン、チョン・ユミ など
あらすじ
ソウルでファンドマネージャーとして働くソグは妻と別居中で、まだ幼いひとり娘のスアンと暮らしている。スアンは誕生日にプサンにいる母親にひとりで会いにいくと言い出し、ソグは仕方なく娘をプサンまで送り届けることに。ソウルを出発してプサンに向かう高速鉄道KTXに乗車したソグとスアンだったが、直前にソウル駅周辺で不審な騒ぎが起こっていた。そして2人の乗ったKTX101号にも、謎のウィルスに感染したひとりの女が転がり込んでいた。
（映画.comより）
グロ度
殺人とかじゃなくてゾンビパニックものなので、比較的マイルドなグロさ。
ゾンビがとにかく大量発生して雪崩のように押し寄せてくる視覚的ボリューム感に圧倒される作品です。
近年のゾンビ映画の中では屈指の傑作だと思います！
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海にかかる霧
監督：シム・ソンボ
キャスト：キム・ユンソク、パク・ユチョン、ムン・ソングン など
あらすじ
不況にあえぐ漁村の漁船チョンジン号の船長チョルジュは、中国人の密航者を乗船させるという違法な仕事に手を出してしまう。沖合で密航船と合流し、密航者たちを乗り換えさせて陸まで運ぶという簡単な仕事のはずだったが、海上警察の捜査や悪天候に阻まれ、思いもよらない事態へと発展していく。（映画.comより）
グロ度
貧乏な漁船が中国からの密航者を運ぶ途中で起こってしまったとんでもない悲劇を描いた作品。
全体的には視覚的というよりも物語の鬱さにやられる映画ですが、その悲劇が起こってしまった後の地獄のような光景が結構キツイです。
チェイサー
監督：ナ・ホンジン
キャスト：キム・ユンソク、ハ・ジョンウ、ソ・ヨンヒ など
あらすじ
04年に韓国で実際に起きた連続殺人事件をベースに、殺人犯と元刑事の追跡劇を緊張感たっぷりに描き出した犯罪スリラー。元刑事ジュンホが経営する風俗店から、女たちが相次いで失踪を遂げる。やがて店の客だった青年ヨンミンが容疑者として逮捕されるが、証拠不十分で釈放されてしまい……。
（映画.comより）
グロ度
サイコパス殺人鬼とさらわれた女性、それを追う元刑事の追走劇。
スター級俳優のはずのハ・ジョンウが、しれーっとした顔をしながら物騒な武器をガチャガチャと取り出すシーンはおぞましくてトリハダ。
ラストでは、「うわ、それ映しちゃうかぁ……」というような絶望描写アリ。
失踪
監督：キム・ソンホン
キャスト：ムン・ソングン、チョン･セヒョン、チュ･ジャヒョン など
あらすじ
ある日突然、妹との連絡が途絶えてから何日も連絡を待っていた姉ヒョンジョンは、妹ヒョナの携帯を追跡すると、ある田舎の町に妹がいる事がわかる。彼女は町の交番で妹の捜索を依頼するが、証拠がないとの理由で拒否されてしまいやむをえず自分の手で探し始める。そんな中、ヒョンジョンは町のホステスから町に住む中年男性パンゴンの家の近くで妹を見たと言われ、早速パンゴンの家を訪ねてみる。しかし、その後、彼女を待ちかまえていたのは、あまりにも残酷な事実だった。
グロ度
こちらもサイコパス殺人鬼が女性を監禁して痛めつける終始胸糞悪い映画です。
B級感はありますが、ムン・ソングンのサイコ演技が超怖くて、この人かなり名脇役俳優なんですがこのイメージが抜けなくなってしまいます(笑)
ラストは田舎の町ならではのアレを使った反撃にゲンナリ。
悪女 AKUJO
監督：チョン・ビョンギル
キャスト：キム・オクビン、シン・ハギュン、ソンジュン など
あらすじ
犯罪組織の殺し屋として育てられたスクヒは、いつしか育ての親ジュンサンに恋心を抱き、やがて2人は結婚するが、ジュンサンが敵対組織に殺害される。怒りにかられたスクヒは復讐を果たすが、国家組織に拘束されてしまい、国家の下すミッションを10年間こなせば自由の身になるという条件をのみ、国家直属の暗殺者として第2の人生を歩み始める。やがて、新たな運命の男性と出会い、幸せを誓ったスクヒだったが、結婚式当日に新たなミッションが下され……。（映画.comより）
グロ度
爽快感のあるバイオレンスアクション。
敵のアジトに乗り込んで、迫り来る敵たちを殺しまくる主人公視点からワンカットで撮影したファーストシーンは迫力満点。
キム・オクビンが最高にかっこよく、クライマックスのアクションシーンも「どうやって撮ってるの！？」の連続です。
新しき世界
監督：パク・フンジョン
キャスト：イ・ジョンジェ、ファン・ジョンミン、チェ・ミンシク など
あらすじ
韓国最大の犯罪組織に潜入捜査して8年がたつ警察官ジャソンは、自分と同じ中国系韓国人で組織のナンバー2であるチョン・チョンが自分に対して信頼を寄せていることを知り、組織を裏切っていることに複雑な思いを抱く。しかし、警察の上司カン課長の命令には従うしかなく、葛藤する日々を送っていたある日、組織のリーダーが急死。後継者争いが起こる。カン課長はその機に乗じて組織の壊滅を狙った「新世界」作戦をジョンソンに命じるが……。（映画.comより）
グロ度
最初のシーンで裏切り者のヤクザを拷問するシーンがあり、●●で●●を無理やり飲ませるという「そんなのアリ！？」という描写にいきなりドン引きした覚えがあります。
ヤクザに潜入した警官の葛藤を描いた硬派なヤクザ映画でもあってかなりアツい物語なのですが、暴力シーンではヤクザの残酷さをしっかり見せきる容赦のなさがスゴイ。
The Witch 魔女
監督：パク・フンジョン
キャスト：キム・ダミ、チョン・ミンス、パク・ヒスン など
あらすじ
ある特殊な施設で育てられ、8歳の時に逃げ出したジャユン。記憶を失った彼女は、助けてくれた酪農家の娘として暮らすことに。それから10数年後。頭に異変を感じるようになったジャユンは、その手術費用と経済状況の厳しい養父母のため、賞金目当てでオーディションを受けることを決意。しかしテレビ番組であるマジックを披露したことから、謎の男たちに追われる身となってしまう。（映画.comより）
グロ度
前半は日常的な描写が多いのですが、ある部分から映画のテイストが一転するバイオレンスアクション。
『梨泰院クラス』のキム・ダミがキュートな女子高生から殺人マシーンとなって容赦なく殺しまくるクライマックスは圧巻です。
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アシュラ
監督：キム・ソンス
キャスト：ファン・ジョンミン、チョン・ウソン、チュ・ジフン など
あらすじ
刑事のハン・ドギョンは、私欲のためにあらゆる犯罪に手を染める市長のパク・ソンベによる悪事の後始末を金で請け負っていた。末期がんの妻の治療費を言い訳に、金になるならどんな悪事にも手を染めるドギョンの弱みを握る検事と検察捜査官は、ドギョンを脅迫。市長の犯罪容疑追及のためにドギョンを利用する。ドギョンを中心に、検察と市長、それぞれの思惑が交差し、生き残りをかけた戦いへと展開する。（映画.comより）
グロ度
刑事や政治家、検事などの私欲が交差し合ってドロドロの修羅場に発展する物語。
とにかくクズしか出てこない。
それぞれの思惑が交差して最終的に血で血を洗う大乱闘に発展するクライマックスでおなかいっぱいになります。
ビー・デビル
監督：チャン・チョルス
キャスト：ソ・ヨンヒ、チ・ソンウォン など
あらすじ
都会生活に疲れた銀行員のヘウォンは、子どもの頃に暮らした住民わずか9人の静かな島を訪れ、幼なじみのキム・ボンナムと再会。ボンナムは日常的に村の老人たちに重労働を強いられ、夫や男たちからも暴力を受けており、ヘウォンに助けを求めるが、ある日、恐ろしい惨劇が幕を開けてしまう。（映画.comより）
グロ度
人里離れた島で夫からも周りからも虐げられて暮らす女性が、ある事件をきっかけに復讐の惨劇を引き起こします。
視覚的にグロいシーンももちろん多いんですが、主人公の女性が男性やお年寄りたちから虐げられるシーンがとにかく精神的にキツイ。
復讐シーンもとにかく凄惨で、観たら絶対に嫌な気持ちになります。
悪魔を見た
監督：キム・ジウン
キャスト：イ・ビョンホン、チェ・ミンシク、イ・モゲ など
あらすじ
残忍な連続殺人犯ギョンチョル（ミンシク）に婚約者を惨殺された国家情報院捜査官スヒョン（ビョンホン）。復しゅうの鬼と化したスヒョンは、犯人に婚約者と同じ苦しみを与えるべく、執ようなまでに追いつめていく。（映画.comより）
グロ度
韓国のバイオレンス映画といえばこれは絶対はずせないでしょう！
チェ・ミンシク演じる連続殺人鬼の殺人シーンも、婚約者を殺されたイ・ビョンホンの復讐シーンも、とにかくすべてが容赦ない！
そこまで描くか！そこまで映すか！の連続で胃もたれします。