韓国映画はお好きですか?私は大好きです。
韓国映画といえば、エロ・グロ・バイオレンス!というイメージがある方もいるかもしれませんが、間違ってはいません。
もちろんいろんなジャンルがありますし、そんな韓国映画ばかりではありませんが……
韓国映画特有の陰湿で容赦のない感じ、ハマってしまいますよね。
今回はそんな「病む韓国映画」を観たい方のために、おすすめを10作品ご紹介します。
この記事を読んだ方を地獄の底に突き落とすつもりでピックアップしました。
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病む韓国映画おすすめ映画10選
悪魔を見た
監督:キム・ジウン
キャスト:イ・ビョンホン、チェ・ミンシク、イ・モゲ など
あらすじ
残忍な連続殺人犯ギョンチョル(ミンシク)に婚約者を惨殺された国家情報院捜査官スヒョン(ビョンホン)。復しゅうの鬼と化したスヒョンは、犯人に婚約者と同じ苦しみを与えるべく、執ようなまでに追いつめていく。(映画.comより)
猟奇殺人鬼に婚約者を殺されたイ・ビョンホンが、犯人に復讐するという映画です。
残酷描写を余すところなく映し、開始20分で既におなかいっぱい。
よくある、復讐相手を探し回って突き止めて復讐……ではなく、復讐相手を野放しにしたまま、毎回少しずつ痛めつけながらだんだん追い詰めていくスタイルです。
さすが韓国!なやりすぎ残酷描写満載で、最初から最後までゲンナリすること間違いなし。
チェイサー
監督:ナ・ホンジン
キャスト:キム・ユンソク、ハ・ジョンウ、ソ・ヨンヒ など
あらすじ
04年に韓国で実際に起きた連続殺人事件をベースに、殺人犯と元刑事の追跡劇を緊張感たっぷりに描き出した犯罪スリラー。元刑事ジュンホが経営する風俗店から、女たちが相次いで失踪を遂げる。やがて店の客だった青年ヨンミンが容疑者として逮捕されるが、証拠不十分で釈放されてしまい……。
(映画.comより)
失踪した女性をめぐって元刑事が殺人犯を追跡する、サスペンス的要素もある作品。
初めて観たとき、こんなにもヒドい映画がこの世に存在するのかとショックを受けました。
殺人犯を演じるのはイケオジ俳優として人気のあるハ・ジョンウですが、この作品ではひたすら嫌悪感。気持ち悪い。
観終わった感想は、「二度と観たくない」でした。(その後2回観てる)
海にかかる霧
監督:シム・ソンボ
キャスト:キム・ユンソク、パク・ユチョン、ムン・ソングン など
あらすじ
不況にあえぐ漁村の漁船チョンジン号の船長チョルジュは、中国人の密航者を乗船させるという違法な仕事に手を出してしまう。沖合で密航船と合流し、密航者たちを乗り換えさせて陸まで運ぶという簡単な仕事のはずだったが、海上警察の捜査や悪天候に阻まれ、思いもよらない事態へと発展していく。(映画.comより)
漁船の船長が中国人の密航に手を出してしまうことから始まる悲劇。
途中までは緊張感をもって進んでいくのですが、あるひとつの取り返しのつかない失敗が中盤に訪れてからは、もう地獄。ひたすら地獄。
海の上の漁船という閉塞的な空間の中で絶望が繰り返される病み映画の隠れた傑作。
殺人の追憶
監督:ポン・ジュノ
キャスト:ソン・ガンホ、キム・サンギョン、パク・ヘイル など
あらすじ
韓国で実際に起きた未解決殺人事件をリアルな演出で映画化。86年、ソウル近郊の農村で、同じ手口による若い女性の惨殺事件が連続して発生。地元の刑事パク・トゥマンとソウル市警から派遣された刑事ソ・テユンは対立しながらも捜査を続け、有力な容疑者を捕らえるのだが。
(映画.comより)
『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督の大ヒット作。
実際に起こった未解決殺人事件を、サスペンス・エンタメ色も交えながら描いた作品です。
エンタメ映画としても完成度が高く観やすいですが、展開は容赦なく、観終わってからもモヤモヤとした余韻が残ります。
トガニ 幼き瞳の告発
監督:ファン・ドンヒョク
キャスト:コン・ユ、チョン・ユミ、キム・ヒョンス など
あらすじ
郊外の学校に赴任した美術教師のイノは、寮の指導教員が女子生徒に体罰を加えている現場を目撃する。やがて、その女子生徒が校長を含む複数の教員から性的虐待を受けていることを知ったイノは、その事実を告発し、子どもたちとともに法廷に立つ決意を固めるが……。(映画.comより)
こちらも実話をベースにした作品。
グロいシーンなどは特にありませんが、子供たちに裏で暴行を加える学園の存在がとにかく許せなくてサイアクな気持ちになります。
こういう映画はスッキリと終わってほしいものですが、この作品はそうはいかないので病み映画に認定しました。
嘆きのピエタ
監督:キム・ギドク
キャスト:チョ・ミンス、イ・ジョンジン、ウ・ギホン など
あらすじ
債務者に重傷を負わせ、その保険金で借金を返済させる非情な取立て屋のイ・ガンドは、親の顔も知らずに30年間、天涯孤独に生きてきた。そんなある日、ガンドを捨てた母だと名乗る謎の女、チャン・ミソンが突然現れる。当初は邪険に扱い、残酷な仕打ちもしたガンドだったが、ひたすら謝罪を繰り返し、無償の愛情を注ぐミソンを次第に母親として受け入れていく。やがてガンドが取立て屋から足を洗おうとした矢先、ミソンは姿を消してしまう。(映画.comより)
病み映画を語る上で韓国の問題児こと(?)キム・ギドク監督の作品は欠かせません。
ただ、キム・ギドクはちょっと尖った映画が多いので(笑)、一番観やすい作品をチョイスしてみました。
分かりやすく最悪な映画なのでキム・ギドク初心者にもおすすめ。
オールド・ボーイ
監督:パク・チャヌク
キャスト:チェ・ミンシク、ユ・ジテ、カン・ヘジョン など
あらすじ
理由も分からないまま15年間も監禁されていた男オ・デス。突然解放された彼の前に謎の男ウジンが出現、5日間で彼が監禁された理由を解き明かせと迫る。(映画.comより)
パク・チャヌク監督の復讐3部作と呼ばれる作品のひとつで、個人的には3作の中でこれが一番エグイと思います。
(ほかの2作は『復讐者に憐れみを』『親切なクムジャさん』)
理由も分からず15年間も監禁された男が突如解放され、自分が監禁された理由を探すように言われる……という物語。
最後に明らかになる「理由」というのがまあ衝撃的でして、それが判明したときの絶望感。
ビー・デビル
監督:チャン・チョルス
キャスト:ソ・ヨンヒ、チ・ソンウォン など
あらすじ
都会生活に疲れた銀行員のヘウォンは、子どもの頃に暮らした住民わずか9人の静かな島を訪れ、幼なじみのキム・ボンナムと再会。ボンナムは日常的に村の老人たちに重労働を強いられ、夫や男たちからも暴力を受けており、ヘウォンに助けを求めるが、ある日、恐ろしい惨劇が幕を開けてしまう。(映画.comより)
閉鎖的な島で男たちや老人からぞんざいに扱われる女性キム・ボンナムを中心に、ついに起こってしまう悲劇を描きます。
ちなみに原題は『キム・ボンナム殺人事件の顛末』。
女性が虐げられる映画の中でも極上の胸糞悪さです。
必ず観たことを後悔します。
失踪
監督:キム・ソンホン
キャスト:ムン・ソングン、チョン・セヒョン、チュ・ジャヒョン など
あらすじ
ある日突然、妹との連絡が途絶えてから何日も連絡を待っていた姉ヒョンジョンは、妹ヒョナの携帯を追跡すると、ある田舎の町に妹がいる事がわかる。彼女は町の交番で妹の捜索を依頼するが、証拠がないとの理由で拒否されてしまいやむをえず自分の手で探し始める。そんな中、ヒョンジョンは町のホステスから町に住む中年男性パンゴンの家の近くで妹を見たと言われ、早速パンゴンの家を訪ねてみる。しかし、その後、彼女を待ちかまえていたのは、あまりにも残酷な事実だった。
失踪した妹を探しに来た姉が、ある男の家でヒドイ目に合う話。
女性が監禁されて虐げられる映画は基本的にキツイですが、中でもこれは最高級にエグイ。
男を演じるムン・ソングンは本当に名優なのですが、この映画を観たら大嫌いになれます(笑)
グロ描写も多め。
母なる証明
監督:ポン・ジュノ
キャスト:キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グ など
あらすじ
貧しいながらも幸せに暮らしていた親子であったが、ある日1人息子が警察に拘束されてしまう。殺人事件の容疑者にされてしまった息子の無実を信じ、孤立無援の母は悲しむ間もなく、たった1人で真相に迫ろうとするのだが……。(映画.comより)
こちらも『パラサイト』ポン・ジュノ作品。
障害者の息子と年老いた母親という弱者の家庭が事件に巻き込まれていく物語で、サスペンス要素もあり。
ポン・ジュノの中では一番重い作品かなと思います。
母親の心の根底にあるのは息子への愛情なのですが、それがとんでもない展開へと発展していきます。