「問題作」と言われると気になってしまう
映画の宣伝文句なんかでよく「問題作」というフレーズを耳にしますよね。
人間は、危険だと言われると逆に惹かれてしまうもの。
「問題作」と謳われるとつい気になってしまうという人も多いのではないでしょうか?
今回は、刺激的な映画を求めている方におすすめな「問題作」を10本ご紹介したいと思います!
で、何をもって「問題作」と呼ぶのかというところですが、
- 不謹慎・タブー
- 前例がない
- インパクトが強烈
- ぶっとびすぎてて逆に面白い
- 胸糞悪すぎる
などなど、いろんな面から見て「これは問題作!」と感じたものを紹介します。
問題作なおすすめ映画10選
RAW 少女のめざめ
監督:ジュリア・デュクルノー
キャスト:ガランス・マリリエール、エラ・ルンプフ、ラバ・ナイト・ウフェラ など
あらすじ
厳格なベジタリアンの獣医一家に育った16歳のジュスティーヌは、両親と姉も通った獣医学校に進学する。見知らぬ土地での寮生活に不安な日々を送る中、ジュスティーヌは上級生からの新入生通過儀礼として、生肉を食べることを強要される。学校になじみたいという思いから家族のルールを破り、人生で初めて肉を口にしたジュスティーヌ。その行為により本性があらわになった彼女は次第に変貌を遂げていく。(映画.comより)
人間が人間を食べる、「カニバリズム」をテーマにした作品。
思春期の少女の性と人肉食への欲求や葛藤が描かれた衝撃作です。
グロテスクでショッキングなシーンも多いですが、少女から大人へと変わっていく主人公の成長物語でもあります。
先生を流産させる会
監督:内藤瑛亮
キャスト:宮田亜紀、小林香織、高良弥夢 など
あらすじ
2009年に愛知県半田市の中学校で起こった実際の事件をもとに映画化。郊外の女子中学校に勤める教員のサワコが妊娠し、退屈な毎日に刺激を求めていた生徒たちが色めき立つ。しかし、複雑な家庭環境に育ったミヅキらのグループは、サワコが性交渉をもったことを汚らわしく思い、眉をひそめる。ミヅキらは「先生を流産させる会」を結成し、理科室で盗んだ薬品をサワコの給食に混入するなど嫌がらせを始めるが……。(映画.comより)
もうタイトルからして問題作ですね。笑
タイトルからも分かる通りかなりショッキングなストーリーと設定で、これが実際の事件をもとにしているというからさらに衝撃。
思春期の少女ならではの不安定な感情を描いた作品です。
ジェニーの記憶
監督:ジェニファー・フォックス
キャスト:ローラ・ダーン、フランセス・コンロイ、コモン など
あらすじ
ドキュメンタリー監督として活躍するジェニファーの元に、彼女の子供時代の日記を読んで困惑した様子の母親から電話がかかってくる。何のことか分からないジェニファーーだが、母に送ってもらった日記を読み返していくうちに自身の13歳の夏を回想し始める。乗馬を教えてくれたMRS.Gとランニングコーチのビル。2人と出会いひと夏を過ごした13歳のサマースクールは、彼女にとって美しい記憶だったのだが…。
13歳の時に40代の男性と交際していたと思っている主人公が過去を振り返って、
美化されていた記憶のメッキを剥がしていく物語。
徐々に明らかになっていく事実にゾッとします。
渇き。
監督:中島哲也
キャスト:役所広司、小松菜奈、妻夫木聡 など
あらすじ
妻の不倫相手に暴行を加えて仕事も家庭も失った元刑事の藤島昭和は、別れた元妻の桐子から娘の加奈子が失踪したと知らされ、その行方を追う。容姿端麗な優等生で、学校ではマドンナ的存在のはずの加奈子だったが、その交友関係をたどるうちに、これまで知らなかった人物像が次々と浮かび上がってくる。娘の本当の姿を知れば知るほどに、昭和は激情に駆られ、次第に暴走。その行く先々は血で彩られていく。(映画.comより)
とにかく暴力・暴力の連続なジェットコースタームービー。
暴君刑事が消えた娘を探す物語なのですが、
次々に明らかになっていく衝撃の事実にうわぁ……とドン引きします。笑
愛の渦
監督:三浦大輔
キャスト:池松壮亮、門脇麦、滝藤賢一 など
あらすじ
フリーター、女子大生、サラリーマン、OL、保育士など、ごく普通の人々が六本木のマンションの一室に集まり、毎夜繰り広げる乱交パーティに明け暮れる姿を通して、性欲やそれに伴う感情に振り回される人間の本質やせつなさを描き出していく。(映画.comより)
本編123分のうち、登場人物が服を着ているシーンが18分しかないという、まさに問題作。
恋愛や肉欲の中で生まれる人間の歪な感情を描き出し、
交錯する人間関係がドロドロと蠢く様子はまさに愛の渦です。
FAKE
監督:森達也
キャスト:佐村河内守 など
あらすじ
聴覚に障害を抱えながら「交響曲第1番 HIROSHIMA」などの作品を手がけたとし、「現代のベートーベン」と称された佐村河内。しかし音楽家の新垣隆が18年間にわたってゴーストライターを務めていたことや、佐村河内の耳が聞こえていることを暴露。佐村河内は作品が自身だけの作曲でないことを認め騒動について謝罪したが、新垣に対しては名誉毀損で訴える可能性があると話し、その後は沈黙を守り続けてきた。本作では佐村河内の自宅で撮影を行ない、その素顔に迫るとともに、取材を申し込みに来るメディア関係者や外国人ジャーナリストらの姿も映し出す。(映画.comより)
かつてゴーストライター騒動で世間を騒がせた作曲家・佐村河内守に密着したドキュメンタリー。
耳が聞こえないのは嘘だったという報道の真偽、本当に自分で曲を作っていたのか。
その答えにたどり着くかもしれない衝撃のラスト。
ミスミソウ
監督:内藤瑛亮
キャスト:山田安奈、清水尋也、大谷凜香 など
あらすじ
東京から田舎の中学校に転校してきた野咲春花は、学校で「部外者」扱いされ、陰惨ないじめを受けることに。春花は唯一の味方であるクラスメイトの相場晄を心の支えに、なんとか耐えていたが、いじめはエスカレートしていくばかり。やがて事態は春花の家が激しい炎に包まれ、春花の家族が焼死するまでに発展。春花の心はついに崩壊し、壮絶な復讐が開始される。(映画.comより)
クラスメイトのいじめが家族の死にまで発展する胸糞すぎる展開は序の口で、
その後クラスメイトたちに復讐していく主人公の暴走っぷりが衝撃的。
原作マンガを忠実に再現したかなりグロテスクな死に方が炸裂します。
ザ・トライブ
監督:ミロスラブ・スラボシュピツキー
キャスト:グリゴリー・フェセンコ、ヤナ・ノビコバ など
あらすじ
聾学校に入学したセルゲイ。一見平和で穏やかに見える学校の裏には、暴力や売春を生業にする組織=族(トライブ)が幅を利かせていた。セルゲイも次第に組織の中で頭角を現していくが、リーダーの愛人アナに恋をしてしまう。そのことがきっかけで組織からリンチにあったセルゲイは、ある決断をする。(映画.comより)
登場人物が全員聾唖のため、台詞は全編通して手話のみ。字幕もありません。
ストーリー自体もなかなか衝撃的なのですが、手話のみでの会話と長回しの連続で気が狂いそうになります。
思わず目を背けてしまうようなトラウマシーンもあり。
KOTOKO
監督:塚本晋也
キャスト:Cocco、塚本晋也 など
あらすじ
ひとりで幼い息子の大二郎を育てる琴子は、世界が“ふたつ”に見える現象に悩まされ、歌っているときだけ世界が“ひとつ”になる。神経が過敏になり強迫観念にかられた琴子は、大二郎に近づくものを殴り、蹴り倒して必死に息子を守っていたが、幼児虐待を疑われて大二郎と引き離されてしまう。そんなある日、琴子の歌に魅了されたという小説家の田中が現れるが……。(映画.comより)
精神を病んだ母親の視点が超~怖い。
主演のKOTOKOの演技も超~怖い。もはやホラーです。
観ている側が思わず気が狂ってしまう。この作品を2回以上観られる人っているんでしょうか。
アクト・オブ・キリング
監督:ジョシュア・オッペンハイマー
キャスト:アンワル・コンゴ、ヘルマン・コト、アディ・ズルカドリ など
あらすじ
1960年代インドネシアで行われた大量虐殺を加害者側の視点から描いたドキュメンタリー。60年代、秘密裏に100万人規模の大虐殺を行っていた実行者は、現在でも国民的英雄として暮らしている。その事実を取材していた米テキサス出身の映像作家ジョシュア・オッペンハイマー監督は、当局から被害者への接触を禁止されたことをきっかけに、取材対象を加害者側に切り替えた。映画製作に喜ぶ加害者は、オッペンハイマー監督の「カメラの前で自ら演じてみないか」という提案に応じ、意気揚々と過去の行為を再現していく。やがて、過去を演じることを通じて、加害者たちに変化が訪れる。(映画.comより)
大虐殺の加害者に密着したドキュメンタリーというだけで衝撃ですが、
その加害者に「虐殺の再現芝居」をやらせるというとんでもない内容。
悪びれる様子もなくノリノリな加害者を見てるだけで胸糞悪いんですが、ラストには衝撃の展開が待っています。