韓国のおすすめホラー映画をご紹介!

ジャパニーズホラーという言葉も世界で通用するくらい、日本はホラー映画が盛んです。
派手さはなくても日本特有のジワジワと不気味な雰囲気をもつJホラーは、国内外で熱狂的なファンが多いですね。
では同じくアジア、お隣の国である韓国のホラー映画はどうでしょうか?

実は韓国のホラー映画はそれほど評価が高くないというのが現状です。
近年人気急上昇中の韓国映画ですが、ホラーというジャンルはあまりパッとしない印象。
(実際韓国の映画関係者も、「日本みたいなホラーを作るにはどうしたらいいか?」と試行錯誤しているという話を聞いたことがあります。)

それでも、最近はクオリティの高い作品がちらほら出てきたり、隠れた名作もあったりします。
今回は、そんな韓国のホラー映画の中から、ぜひおすすめしたい色々なテイストのホラー映画をご紹介します。

 

これだけは観てほしいおすすめの韓国ホラー映画

箪笥

監督:キム・ジウン
キャスト:イム・スジョン、ムン・グニョン、ヨム・ジョンア など

あらすじ
韓国の古典怪談『薔花紅蓮伝』をベースに、人里離れた家に住む一家の継母と美しい姉妹の確執、そして“家”自体が放つ禍々しい怪奇現象を描いた恐怖映画。(映画.comより)

個人的に韓国ホラーの定番といえばコレ!
ありがちな恐怖演出だけでなく、終始漂う不穏な雰囲気、謎だらけのサスペンス要素、隠された悲しい物語など様々な要素が詰め込まれていて、韓国のホラーの中では断然クオリティの高い作品だと思います。

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模倣霊

監督:ホ・ジョン
キャスト:ヨム・ジョンア、パク・ヒョックォン、シン・リナ など

あらすじ
義母の介護をするため、山に囲まれた夫の故郷に引っ越してきたヒヨン。ある日、森の中で泥だらけの迷子の少女を見つけ自宅に招き入れると、少女は夫婦の娘と同じジュニという名を名乗り、なぜか娘の声や家族の会話を真似しはじめる。数年前に行方不明になった息子を思い出し、熱心に少女の世話を続けるヒヨン。やがて、夫や我が子そっくりの声がヒヨンに話しかけてくるようになり……。(映画.comより)

模倣「霊」となっていますが、原題でもあり劇中でも言及される「チャンサンボム」という妖怪のような都市伝説をモチーフにしています。
他人の声や発言をそっくりそのまま真似る不気味な女の子の存在が、過去の事件や言い伝えと繋がっていき、最後にはいわくつきの洞窟の中を逃げ回るお化け屋敷ムービーになります。
エンタメ的な恐怖演出とじわじわ不気味な怖さが共存した作品。

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コンジアム

監督:チョン・ボムシク
キャスト:イ・スンウク、ウィ・ハジュン、パク・ジヒョン など

あらすじ
YouTubeで恐怖動画を配信する人気チャンネル「ホラータイムズ」が一般参加者を募り、数々の都市伝説を生んだ心霊スポットであるコンジアム精神病院からのライブ中継を計画する。主宰者ハジュンを隊長とする7人の男女は、いくつものカメラやドローン、電磁検出器といった機材を持ち込み、深夜0時に探索を開始。ハジュンが仕掛けた演出も功を奏し、サイトへのアクセス数は順調に伸びていくが、次第にハジュンの想定を超えた怪現象が次々と起こり始める。(映画.comより)

『イカゲーム』で有名になったイケメン俳優ウィ・ハジュンが今みたいに人気になる前の作品という意味でも貴重。
POV形式で撮られたフェイクドキュメンタリーのような作品なので、肝試し生配信を実際に見ているかのような没入感があります。
山奥の廃墟が終始不気味なのに加えて、なかなか恐ろしいビジュアルの幽霊も登場するので心臓が弱い人は注意。

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殺人鬼から逃げる夜

監督:クォン・オスン
キャスト:チン・ギジュ、ウィ・ハジュン、パク・フン など

あらすじ
聴覚障害を持つギョンミは、ある夜、会社からの帰宅途中に、血を流して倒れている女性を発見する。それは巷で起こっている連続殺人事件の犯人の仕業だった。事件現場を目撃してしまったギョンミは、殺人衝動を抑えられず人を殺してきた連続殺人犯ドシクの次のターゲットにされてしまう。全力で逃げるギョンミだったが、聴覚が不自由な彼女には追いかけてくる犯人の足音も聞こえなければ、助けを呼ぶ言葉も届かない。そんなギョンミを、ドシクはゲームを楽しむかのように追い詰めていく。(映画.comより)

こちらもウィ・ハジュン出演のサイコホラー。
耳の聞こえない女性が殺人鬼から逃げ回るというお話で、まあツッコミどころはたくさんありますが、恐怖&ハラハラの連続で、シチュエーションスリラーとしてはとても楽しめる作品。
何より、ウィ・ハジュンのサイコパス演技がコワすぎて、それだけでも一見の価値アリです。

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モクソリ

監督:チェ・サンフン
キャスト:ソン・ジュヨン、キム・ミンギュ、キム・ヨン など

あらすじ
郊外の朽ち果てた遊園地を舞台に、学生たちが恐怖現象に襲われる姿を描いた韓国製ホラー。親友の死後、悪夢に悩まされるようになったヨ・ユンファは、あこがれの存在であるカン・ミンウやクラスメイトとともに、気晴らしのドライブに出かけることになる。しかし、慣れない運転で道に迷ってしまった一同は、閉園されてから何年も放置されているであろう、荒れ果てた遊園地にたどり着く。その場のノリでお化け屋敷に足を踏み入れたユンファたちだったが、誰もいないはずの暗闇の中から何者かの囁く声が聞こえてきて……。(映画.comより)

廃遊園地で学生たちが肝試しをするという物語で、先行する『コンジアム』に類似した作品ではありますが、さびれたお化け屋敷の中の異世界感がすごく不気味で独特な雰囲気を持った映画です。
お化け屋敷ならではの仕掛けもたくさんあり、ストーリーにも意外性があって楽しめます。

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クローゼット

監督:キム・グァンビン
キャスト:ハ・ジョンウ、キム・ナムギル、ホ・ユル など

あらすじ
妻を事故で亡くしたサンウォンは、自身も事故のトラウマに苦しんでいた。娘のイナを連れて新居に引っ越した彼は、イナとの間にできた深い溝を埋めようと努力するが上手くいかない。やがてイナは新しい友達ができたと笑顔を見せるようになり、一方でサンウォンはクローゼットから聞こえてくる奇妙な声に悩まされはじめる。そんな中、イナがこつ然と姿を消してしまう。必死で娘を捜すサンウォンの前に、彼女の行方を知るという謎の男ギョンフンが現れ、クローゼットにすべての秘密が隠されていると言うが……。(映画.comより)

いわくつきのクローゼットに引き込まれて行方不明になった娘を探すサスペンスホラー。
ハ・ジョンウ演じる父親が、キム・ナムギル演じる一見胡散臭そうな霊媒師と共に幽霊たちに立ち向かうのですが、お札などの呪術道具と暗視モニターなどの科学的技術の両面でアプローチする過程が面白いです。
ストーリーはなかなかぶっとんでますが、日本映画『来る』とかが好きな人は刺さる部分があると思います。

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哭声 コクソン

監督:ナ・ホンジン
キャスト:クァク・ドウォン、ファン・ジョンミン、國村隼 など

あらすじ
平和なある村にやってきた、得体の知れないよそ者の男。男が何の目的でこの村に来たのかは誰も知らない。村じゅうに男に関する噂が広がる中、村人が自身の家族を虐殺する事件が多発する。殺人を犯した村人に共通していたのが、湿疹でただれた肌に、濁った眼をして、言葉を発することもできない状態で現場にいることだった。この事件を担当する村の警官ジョングは、自分の娘に殺人犯たちと同じ湿疹があることに気付く。娘を救うためにジョングがよそ者を追い詰めるが、ジョングの行動により村は混乱の渦が巻き起こってしまう。(映画.comより)

韓国で大ヒットし、今や韓国ホラーの名作のひとつに挙げられる作品となりました。
村で起こる残酷な連続殺人、國村隼演じる怪しい「日本人」の存在、挙動がおかしい謎の女、ファン・ジョンミン演じる霊媒師など、盛りだくさんな要素が次々と登場します。
予想できない方向に転がっていくストーリーと衝撃の結末に観終わった後の余韻と疲れがハンパないですが、ぜひおすすめしたい作品。

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4人の食卓

監督:イ・スヨン
キャスト:チョン・ジヒョン、パク・シニャン、ユソン など

あらすじ
幼い頃の記憶を喪失した男が、過去を見通せる女の力を借りて心の迷宮を探っていく心理ホラー。結婚を目前にひかえたインテリア・デザイナーのジョンウォンは、地下鉄で起きた少女毒殺事件を偶然に目撃。その日から彼は、婚約者のヒウンが買った自宅の食卓に二人の少女の姿を見るようになる。やがて彼は、同じマンションの住人であり、牧師である父親の教会の信者の女性、ヨンと知り合う。(映画.comより)

ビジュアルの怖さや演出で怖がらせるホラーとは違い、じわじわ心を蝕むような禍々しさと後味の悪さが魅力の映画。
韓国ホラーにはなかなか見ないテイストで、黒沢清などのJホラーっぽさを感じさせる作品なので、Jホラーが好きな人は絶対に観ておかなければならない1本だと思います!

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