『この世界の片隅に』が2017年に公開して大ヒットとなり、アナザーストーリー版が公開されたり、連ドラにもなったり……というのが記憶に新しいのですが。
NetflixETFLIXで『この世界の片隅に』が公開されていました。
ちょっと軽い気持ちでは観返せないのですが、また観たいな……。
『この世界の片隅に』は、戦争の悲しさが描かれながらも、戦時下に生きた「普通の人々の普通の生活」を描いた点が素晴らしかった。
そんな日常によりそった戦争映画もあれば、徹底して戦争の悲惨さをリアルに描いた作品や、アクション面を強調した作品などいろいろありますが。
今回は、Netflixで配信されている戦争映画の中から、個人的おすすめ作品をご紹介します。
※2019年2月時点で配信されている作品です。
NETFLIXで見られるおすすめ戦争映画
①プライベート・ライアン
1998年/170分
監督:スティーヴン・スピルバーグ
第2次世界大戦での過酷な戦地での男たちの友情と生き様を描いた物語。
スピルバーグの代表作のひとつです。
『E.T.』や『ジュラシック・パーク』などで有名なスピルバーグですが、こういうシリアスな映画も昔から割と撮ります!
なんといってもこの映画の見どころは、ドキュメンタリーばりに徹底してリアルに描かれた戦場での殺戮シーン。
初めて観たときはまさに息をのんでスクリーンを見つめていたのを覚えています……。
この時代でここまでリアルな戦争の描き方って珍しいんじゃないかな。
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②ハクソー・リッジ
2017年/139分
監督:メル・ギブソン
第2次世界大戦の沖縄戦で75人の命を救った1人の衛生兵の実話をもとにした映画。
アンドリュー・ガーフィールド演じる主人公は、「人を殺してはいけない」という信念のもと衛生兵(戦場で怪我人の手当てをする兵士)を目指し、戦場で人々を救う物語です。
軍事裁判にかけられたりしながらも衛生兵になるために奮闘する前半と、実際に戦地に送り込まれてからの彼の戦いぶりを描いた後半に分かれるんですが、主人公のいたいけさと勇気に泣ける……。
衛生兵を描いた戦争映画って珍しいですよね。
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③アメリカン・スナイパー
2014年/132分
監督:クリント・イーストウッド
米軍史上最強と言われた狙撃手クリス・カイルの自伝を映画化した作品。
主人公のクリス・カイルは、並外れた狙撃の腕前を活かしてイラク戦争で多くの敵を射殺し、国民から英雄扱いされます。
戦場での悲劇や葛藤を描いた作品でもありますが、大量殺戮を行った兵士の心の傷も描かれていて、かなりずっしりくる物語……。
エンドロールの最後まで余韻に浸ってください。
現在はNetflixでは配信されていないようです。
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④硫黄島からの手紙
2006年/141分
監督:クリント・イーストウッド
こちらもイーストウッドの作品。言わずと知れた名作ですね。
太平洋戦争での硫黄島の戦いを日米双方の視点から描いた「硫黄島2部作」の、日本視点の方の作品です。
ちなみにもうひとつの『父親たちの星条旗』はNetflixでは現在配信されてないようですが……こちらも名作。
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⑤野火
2014年/87分
監督:塚本晋也
1959年公開の市川崑監督『野火』を塚本晋也がリメイクした作品。
正直、これよりキツイ戦争映画は観たことがない。
とにかくリアルに、徹底して描かれる戦場の描写。壊れてゆく兵士の心理。
戦争を経験していない私でも「戦争ってこんなに恐ろしかったんだ」って震え上がったのですが、所詮これも映画。
実際の戦争の恐ろしさなんて、経験してない人には一生分からないんだろうなと思うと、より一層恐ろしい気持ちになったのでした。
ちなみに、明らかにR指定な描写もありますが、塚本監督の「戦争を知らない若い世代にも観てほしい」という思いから、頑張ってレイティングはPG12に。
なので私も、「残酷描写が苦手な人にはおすすめしません!」なんて言いません。ぜひ観てください。
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戦争映画ってだいたいが怖くて重くて、観終わったあとはズーンとなってしまうんですが。
平和な時代だからこそ戦争映画を観たい!という気持ちもありますね。
とにかく個人的一番オススメは⑤野火です。
映画館で観るとよりいっそうすさまじい体験ができるんですが、NETFLIXで家で手軽に観られるというのもまたスゴイ。
覚悟を持ってぜひ観てみてください……!
Netflixにはないけどおすすめの戦争映画
続いて、残念ながらNetflixでは配信されていないけれど個人的におすすめしたい戦争映画をご紹介します!
Netflix以外のVODでは配信されていたり、レンタルショップにもDVDが置いてあると思うのでぜひ観てみてください♪
父親たちの星条旗
2006年/アメリカ/132分
監督:クリント・イーストウッド
先ほど紹介した『硫黄島からの手紙』のアメリカ視点バージョン。
同じ時代の出来事を同じ監督が、日米別の視点でどのように描いているのか注目です!
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野火(1959)
1959年/日本/105分
監督:市川崑
先ほど紹介した塚本晋也版『野火』のリメイク元。
おおまかなあらすじは同じですが、時代の違いもあってテイストはかなり違います。
個人的には両方見比べてみるのをおすすめします!
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縞模様のパジャマの少年
2008年/イギリス・アメリカ/95分
監督:マーク・ハーマン
戦場のシーンは出てきませんが、戦争映画と分類させていただきました。
戦争に巻き込まれた当時の人たちがどのような苦悩を味わったのか、
それを子供視点で描いていて、しかも友情物語だから余計につらい……泣けます。
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ということで、全部で8作品の戦争映画を紹介しました。
戦争映画と言っても様々なテイストのものがありますが、やっぱり戦争の悲惨さというものは共通して描かれていますね。
戦争を知らない私たちの世代には、いくら凄惨な戦争映画を観て心を痛めたとしても、本当の戦争の恐ろしさは決して知ることができない……。
それでもこうしてフィクション・ノンフィクション問わず作品として残していくことは大切なのかなと思いました!
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